瓦屋根について

屋根材のなかでも最もポピュラーなのが瓦です。瓦屋根にも種類があります。材質による違いや、形の違い、製法による違いなどがあります。瓦屋根の種類をそれぞれの違いで見ていきます。

瓦屋根の原料

瓦屋根の種類を、瓦のもととなる原料の違いによって分類することができます。一般的な2つの原料をご紹介します。

粘土瓦

文字通り、粘土を原料として作られた瓦が粘土瓦です。粘土をそれぞれ希望する瓦の形に成形し、乾燥させ、1000度~1250度の高温で焼き上げて作られます。他の屋根材は、メンテナンスとして塗装が必要になりますが、粘土瓦には塗装が必要ありません。

愛知の三州瓦、兵庫の淡路瓦、島根の石州瓦が有名です。

セメント瓦

文字通り、セメントを原料として作られた瓦がセメント瓦です。粘土瓦と見た目や、性質も似ています。大きな違いとして、セメント瓦はメンテナンスが必要になるという点が挙げられます。塗替えを定期的に行えば、粘土瓦同様に50年ほどの耐久年数があります。

瓦屋根の形

瓦屋根の種類を瓦の形で分類することができます。ここでは代表的な3つの形をご紹介します。

和形瓦(J形)

古くから多くの建造物に利用されてきた、日本で最もスタンダードな瓦です。J形とも呼ばれています。屋根に並べた時の、波打つような美しさがあり、人気です。

現在でも多くの建築に用いられ、一般の木造家屋にとどまらず、コンクリートなど洋風の建築にもアレンジされています。

平板瓦(F形)

フラットな形状をした瓦で、F形とも呼ばれます。和形と違って、瓦の山・谷の凹凸が少なく、雨水が瓦の隙間から内部に入り込む恐れがあるので、浸水を逃がす構造が必要です。

和形と違って波がないので、スマートな洋風の建築によく使用されています。

S形

上丸瓦と下丸瓦を重ねて葺くスパニッシュ瓦という種類があり、それを改良してできたのがS形瓦です。上丸瓦と下丸瓦が一体となった形状になっていて、スパニッシュ瓦よりも施工性とコストパフォーマンスが向上しています。

ヨーロッパ建築のような洋風な雰囲気を出したいときによく利用されています。

瓦屋根の製造方法

瓦屋根の種類を瓦の製造方法で分類することができます。ここでは6つの種類の瓦をご紹介します。

釉薬瓦(ゆうやくがわら)

粘土を瓦の形に成形し、ガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦です。陶器のような表面になるため、陶器瓦と呼ばれることもあります。釉薬の種類によって、さまざまな色を出すことができます。

いぶし瓦

いぶし瓦は釉薬をかけずに焼き上げます。焼き上げた後に最終工程でいぶすことで、表面に炭素膜を形成させます。色は銀色のみですが、独特ないぶし銀のつやが特徴です。

素焼瓦

粘土をそのまま焼き上げた瓦です。温かみのある、自然な朱色に仕上がります。ヨーロッパに多く、日本国内ではあまり見かけませんが、沖縄赤瓦は有名になっています。

練り込み瓦

二酸化マンガンや、酸化第二鉄といった金属酸化物を練りこんで焼き上げた瓦です。金属酸化物の特有な発色を利用しています。ムラのある自然な質感と色が特徴的です。あまり一般的ではないので、使用される際は特注になります。

窯変瓦(ようへんがわら)

窯に注入する酸素ガスの量を調整して焼き上げた瓦です。備前焼と同じ製法で焼きあげられます。化学的な手法を施さず、土と火のバランスによって作られる瓦は、一枚ごとに異なる色合い、色ムラをもつのが特徴です。

ガラス瓦

文字通りガラス製の瓦で、屋根に部分的にとりいれ、トップライトとして使用されます。下地ユニットと組み合わせて使用することで、入り込んだ雨水を逃がす構造になっています。屋根採光システムとして注目されています。

\最大10万円分のキャッシュバック/


PAGE TOP